始まりの潮と今夜の本命
「今日は本数勝負ね」
ポイントへ向かいながらの駄弁りタイム。
いつもの釣友と潮のタイミングを考慮してのポイントセレクト。
私自身も久しぶりなポイント。
最後に訪れたのは4.5年前か。その時はシーバスフィッシングを始めたばかりのチームメンバーをここに案内し、本数を数えることも忘れて釣りまくっていた思い出のあるポイント。
所謂『バチ抜け』である。
年により差はあるものの、場所とルアーセレクトさえ間違えなければ、割とイージーなシーバスフィッシングが楽しめる時期です。
私がシーバスフィッシングを始めたいという方を案内するときは、この時期をオススメするほど釣るという楽しみを感じて貰えるいいタイミングである。
とはいえ、いくらイージーと言っても結構腕の差が出るのもこの時期の特徴ではないだろうか。
敢えてサイズ勝負にしなかったのもその辺りを考えてのこと。
私の中ではこのポイントに行く=釣れるという自信があった。
が、長い間訪れてなかった事がやや気になりながら釣友を案内していた。
ポイントに着き準備を始める。二人の釣友もそれぞれの思惑をルアーに込めてのセレクト。
久しぶりのポイントは想像していたより静か。案内した手前、やや不安になる。
まっ、そんな不安は一瞬で消えた。
1投目からヒット&キャッチ。
二人ともやはり上手い。余計な心配だった。
そんなイージーな展開でコンスタントに釣りまくっていたが、そこは慣れた釣友達。さらなる考察をしていた。
レンジ、ルアーセレクト、ヒットポイント、流れ。
それぞれがそれぞれの考察でこの日1番のパターンを探る。
気がつけば、私は最下位…
ダブルヒットあり、連続バラしありと楽しめたのでよしとしよう。
潮位も低くなってきたので、本日の本命ポイントへ移動。この時期活性が上がるのはなにもシーバスだけではない。
本命ポイントは想像以上に静か、魚の生命感も微妙だがここは魚が回ってくるような場所なのでまずはシーバス狙いでキャスト開始。
これまたあっさりヒット&キャッチ。
サイズ的には前の場所同様、それほど大きくはないが夏に向けた魚らしくとても元気。中にはえ?っと驚かせてくれるパワーファイトを見せてくれる個体も。しばらくここでもシーバスに遊んで頂き少し移動。
隣に釣友S。すこし離れたところにもう一人の釣友。
釣友S「アタリないっすね〜」
私「ちょっと早すぎたかね」
ギギギーー!
釣友S「ん?向こうドラグ鳴ってません?」
私「ん?聞こえるね」
離れたところで釣りをしている釣友から聞こえるドラグ音。
私「ドラグ緩いんかな?」
釣友S「どうでしょう。掛かってるみたいですね〜デカイのかな?」
ギギギ、ギギギーー!
呑気な二人をよそに今日1番の魚と絶妙なファイトをしている釣友。
のんびりと歩いて近寄ると、あら?デカイ!!
#10のフックが付いているルアー。
なるほど、慎重なファイトだったのね。
最後はフック一本掛かりではあったが無事キャッチ。
丸々とコンディションのいいシーバス。重量もありそう。無理出来ないフックでの慎重なファイト。
お見事でした。一本フックは折れていた、パワーのあるシーバスとのファイトを釣友の腕が制した。
無事に帰って行くシーバス。
この場所はちょっといいサイズが混ざることがあるポイント。それでもこのシーバスは最大クラスではなかろうか。
緊張感に包まれる魚とのファイトは見ているこちらも楽しい。キャッチできた満足感のお裾分けを頂きストップフィッシング。
やはりこの時期はシーバス数釣りが楽しめる。
シーバスフィッシングを始めたいと思っているそこの貴方!この時期から始めてみませんか?タイミング合えば案内しますよ。
ん?
なんか忘れてる気がするけど、今夜の本命「チヌ」じゃなかったっけ?