そらとぶさかな

アングライター 杉人(すぎんちゅう)の釣り人blog

ロッドリビルド〜スレッド巻き〜

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ガイド位置が決まって、いよいよスレッド巻きです。
はじめは慣れるまで手こずりましたが、なんとか様になってきました。
スレッド一巻き一巻きに気持ちが入っていく感覚。
サクッと爆釣も楽しいのですが、こういうゆっくりとした時間もまた釣りの楽しさの一つですね。
時間をかける程に愛着が湧く道具、この感覚好きですね。そんな道具で釣れた魚は格別なモノになると思います。

練習用の一本のつもりが、なんだか愛おしくなってきてマタギさんに追加注文。少しコスメもしてあげようと思い始めました。名前付けてデカールも貼ってあげようかと…

今回は、マタギさんとこのAスレッドを使いました。一般的と書いてある細い方、ガンメタリックにしてみました。コーティング前は密に巻かれたスレッドが綺麗なんですが、コーティングするとどうなるんでしょうね、楽しみです。さすがに飾り巻きまは、今回挑戦しませんがいつかやってみたいですね。


パーツを追加したおかげで足りないモノをお買い物に出掛けると、釣友からメールが。なにやら楽しそうなので合流。
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題して『見えバス攻略』産卵を意識しているのかシャローを泳ぐバス。目測余裕の40up。もちろんバス用のタックルはないのでとりあえず買ってきたワームで頑張ります。

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買い物途中なのでタックルもないのでお借りしてネチネチ。うーん、反応してくれません。

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釣友も頑張っております。
うしろから子供たちがバス釣りに来たようで、激しく水しぶきをあげながらルアーを引いている。
ポッパー?フロッグ?バズ?

あっ、ヒットしてる。

バラしたみたいですが、ストロングな釣りを見せて頂きました。おっさん二人は出直してきます。

こんな買い物途中での釣りになるとは思わなかったですが、こんなときにパックロッドなんかあればいいのでしょうね…って一つ思いついた事が。
今製作中の10.4fロッドのティップ側#1ブランクスにバッドジョイントでショートグリップ付けたらどうかなと。6f前後のちょっとベビーなロッドにならないかな?ものは試しでやってみようと思います。
また追加注文しなきゃな。



ロッドリビルド〜グリップ〜

待ちに待ったパーツがマタギさんから届いた。
早速、仮組みしてみたが…入らない。
グリップのカーボンパイプの処理が甘かったようで再度ペーパー掛けしてなんとか収まった。

EVAの内径も17mmしかなく、これも加工して広げる。
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ようやくただの金属的な棒がロッドらしくなってきた。今回は装飾なしの予定だったのですが、ワインディングチェックは欲しいかなぁって思いましたが試作機と割り切ってなしで。
フォアグリップもなしですが、もしものパワーファイトに備えてジェットスローさんの真似してラバーグリップ仕様にする予定。

やはりグリップが長すぎるので約2インチカット。

一つ一つゆっくり時間を掛けて作っているためなかなか進みませんが、この時間を楽しみたい気持ちが強いので急がす焦らず愛情込めながら、このロッドでのファイトを想像する。

ガイドを仮止めしてラインを通してみました。

ここで問題発生!

当初予定していたガイド位置だとラインがブランクスに触れるところが出てきました。さすがにこれはマズイので、計画変更。

初めのセッティング
トッブガイドから(単位mm)
155-165-180-190-200-210-220-240-260-330

このブランクスに、このセッティングだとトッブから第1ガイドと第2ガイドの間でブランクスに触れる部分が発生しました。そこで変更後は

140-153-166-182-208-221-234-256-280-330
ティップ側をやや詰めて余裕があったベリー部分の間隔を広げてみました。これで一応ブランクスに触れる部分はなくなりました。

ティップ側に寄せたことでガイド分の重量が上がりキャスト後のブレが大きくなるかなと思う反面、スレッドコーティングする事で硬くなるという気もします。同じブランクスで幾つかのセッティングで試すのが一番なんでしょうけどね。

ガイドセッティングで大きく変わることはあまりない気もしますが、セッティング次第で負荷の集中する部分を作ること=折れやすい部分を作ってしまうこともあるようです。特に2ピース以上のロッドは継の部分は気を使う必要があります。
補強も兼ねたガイド位置を考えなければいけませんとも書いてあります。

こうやって色々な角度から見ていると考えがまとまりそうになくなってきている自分に気がつきました。ガイドセッティングはとりあえず使いながら見ていこうと思います。

いよいよ、次はスレッド巻きです。ロッド作り楽しすぎるよ。






第ニの◯◯

『第ニの刃を持たざる者に、
暗殺者を名乗る資格なし!』



いきなり物騒な台詞から入りますが、
暗殺教室』って知ってますか?
実は私、最近まで知らなくて小4の娘から教えて貰いました。初めはユニークなキャラ設定のコメディアニメかと思いながら観てるうちに、なんだかこれ凄い教育論が含まれていることに気付きました。

地球を爆破する力を持つ超生物がなぜか落ちこぼれ中学生の教師に、世界中の軍隊でも殺せない相手を世界はそのクラスに託す。成功報酬は100億円!生徒と地球の運命はどうなる?
その中で授業をするこの超生物『殺せんせ〜』が落ちこぼれ中学生のクラスを変えていくお話の中で教育とは、教師とはといった深い話も出てくる面白いアニメです。

その中の殺せんせーの台詞の一つがこれ。
中間テストを前に、勉強なんてどうでもいい、どうせ落ちこぼれだから暗殺して100億円貰う方がいいと言い出した生徒に対して言った台詞。

もし暗殺出来なかったら、他の誰かが殺せたら、生徒はどうなる。落ちこぼれという劣等感しか残らない。君達には他にも可能性がある。一つのことだけでなくいろんな事に頑張り、第一の目標だけでなく、第二、あるいは第三の道を持ちなさいという意味だと思います。



釣りに置き換えると、私はミノーが好きです。ほぼ9割ミノーばっかり投げてます。以前、釣友と港湾部に行った際、ミノーばっかり投げる私にはバイトが出ない状況。そんな中釣友はシンペンやバイブレーションでバイトを拾っている。

ミノーだけでなく、他の手を持つことの重要性感じた釣行でした。


と、強引に釣りに当てはめてみましたが、どうでしょうか?笑

ロッドリビルトの合間の小話でした。
ニョロホホホホ〜〜〜

ロッドリビルド〜解体、ガイド考察〜

まずは解体から。
ガイドのスレッドはライターであぶってゴリゴリ外していきます。

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意外と簡単に外れるものですね。
ただ残ったコーティングを綺麗に取り除くのが苦労しました。

グリップ周りのEVAもザクザク切りまくって、元のリールシートもノコで切断。ブランクスに傷を付けないよう慎重かつ大胆にバラしていきます。

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耐水サンドペーパーでここまで磨きました。
ここで一つ問題が。まぁ、予想はしていたのですが、このロッド、ブランクスルー構造ではなくブランクスとグリップが別設計で、カーボンパイプの上にリールシートとグリップが接着してあり、ブランクにグリップつきのカーボンパイプを差し込んで完成させてあるタイプです。
この繋ぎ目の段差が問題。
ワインディングチェックが付いていたのをそのまま使うことにしました。

そうなると、リールシートの位置が大体決まってくるのでおそらくグリップエンド側を少しカットすることになりそうです。
ここで、ガイドセッティングに付いて考えてみました。もちろんフジの推奨セッティングにベイトの10fなど載ってないです。ティップ側から少しずつ広くしていく一般的な配置で行こうと計算するのですが、このロッドに配置場所が決まっているガイドがあります。
#1のエンド側の部分です。
このロッドは逆並継で繋げるロッドなので、#1のエンド部分に補強の為のスレッド巻き、さらにレギュラースローテーパーということもあり、この部分にガイドを持ってきてスレッド巻きで補強する意味でガイドの位置を一つ決めました。
あとはここからティップ側、バット側に配置して、ティップガイド含めて11個でやってみようと思います。


ガイドもバット径もわかりましたので他のパーツを発注。
到着までにブランクスを塗装します。
塗装苦手というか、エアブラシなど持ってないのでどうなることやら…

ブランクス探し

この一年間ロングベイトロッドに適したブランクス探しを続けた。

・安心感のある素材のブランクス
・レギュラーもしくはスローテーパー
・10〜11f ルアーMAX60g前後

この条件に当てはまるようなモノがないか、ネットは元より中古タックル屋さんでもいろいろ物色。幸い私の住む町には中古タックル屋が5件ある。近くを通るたびに立ち寄り物色。時にはメジャーでバット径とティップ径を測ったり。
ブランクスの感触を知るのにバスロッドも見てまわった。いいなと思ったのはグラスコンポジットのロッド。
クランクなどの巻物用がいい感触だった。もちろん短いから長くなれば違ってくるのかもしれないが。

調べていくうちに分かってきた事は、国内メーカーの古いブランクスに使えそうな感触のモノが多いこと。
海外のブランクスメーカーにスペック的に良さそうなモノがあること。

海外のブランクスメーカーのものは、さすがに触ることが難しいのでテーパーとスペックのみの情報くらいしかなく、購入となると時間と結構な価格になってしまう。


一方、国内メーカーのものはもちろんスピニングだが、これをベイトにしたらと思わせてくれるモノが中古市場にあった。

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ダイコープレミアブロス1062MH
レギュラースローテーパー、ルアーウェイト18〜56g、ラインMAX25lb

半年程前に見つけていて実際触って、何度もブルブルさせてみて結局買わないという冷やかしのお客にみられてたかもしれませんが、一番印象としては良かった。
売れないことを祈りつつ他のロッドもブルブル、こっちもブルブル、あっちもブルブル…


最終的にこれで作ってみようと決めようやく購入。
さてさて、どうなりますかな…